Fall in Justice
創成神は、1の世界を創り、6の天使を創り、無数の人間と動物たちを創った。
やがて人間たちの心から悪魔が姿を現した。
はじめは動物のようであったそれらは次第に群れ、思考し、手をとり、ときに争い、王を生んだ。
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悪魔の王サタン。彼から世界を守るため、天使は戦った。
ウリエルは千の悪魔を焼き
ラファエルは軍勢の将を討ち
ザラキエルは人間の営みを守り
ガブリエルは傷を癒し
ミカエルは不屈の心でみなを鼓舞し
ルシフェルは幾度となくサタンに挑んだ。
その戦いの最中、どの人間よりも――
いや、天使も含めた全ての者の中で、最も勇敢に悪魔に立ち向かったひとりの人間がいた。
青年ヤコフ。彼は人間でありながら、
ルシフェルと共に戦い、
ルシフェルの目の前で、
ルシフェルを庇うように、
――死んだ。
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ルシフェルは中途半端なことが嫌いであった。
そんな彼に『未完成の魔法』を使わせるほど、ヤコフの存在は大きかった。
『未完成の魔法』によってヤコフは蘇った。
そしてルシフェルはサタンにもその魔法を使い、長きに渡る戦いに終止符を打った。
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その魔法の名は『ルシフオリジン』。
"存在を書き換える魔法"。
死人から生者へ。
悪魔から天使へ。
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そして誕生した7人目の天使・サマエルと共に、新たな拠点『天上』の建設を進めるのであった。
――表向きは。
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ルシフェルは第二のサタンの誕生に怯えながらルシフオリジンを完成させるべく研究し、
神を超える力であるそれを封じるべくラファエルは力を蓄える。
そして、1,400年の時が流れた。
悪魔はその影も無かったが、人間同士での争いが常にどこかで起こっていた。
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ルシフェルはそれを止めたかったが、止める術を知らなかった。
ルシフェルは神に助けを求めた。
すると神は言った。
『私は、生み出すことしかできない』
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それでも強く請うルシフェルは神の雷に打たれ、地上へ落ちていった。
「何故人間は争う?」
「何故神は助けない?」
「何故私を雷で焼くのだ」
「何故……………………何故…………」
「……ああ、そうだ。すべて、理解した」
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「神が間違っているのだ」
「正さねばならない」
「私はもはや神の子ではない」
「自らの力で自らの存在を書き換えた堕天使――」
「“ルシファー”が、この世界を正そう」
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「さあ人間よ、大地よ、神よ」
「私の時代に産声をあげよ」
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このページは羽街の創作作品『Fall In Justice』のページです。
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羽街
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